今、ホームページの多言語化(グローバル対応)が注目されつつあります。

検索エンジンの翻訳システムの性能が日々グレードアップしている中で、手間とお金をかけて、他国にしっかりと照準を合わせたホームページを制作することで、どんな効果が得られるのでしょうか?

今回は、海外展開を検討している企業様に向けて、ホームページ制作を多言語化するメリットとデメリット(注意点)をまとめました。

ホームページを多言語化することで得られる3つのメリット

1.新規顧客数の増加
2.商品改良・新商品開発の効率がアップ
3.国際的に見た自社の信頼性がアップ

上記は、ホームページを多言語化することで得られる主な3つのメリットです。

それぞれのメリットについて、以下で詳しく見ていきましょう。

【1】新規顧客数の増加

ホームページを多言語化する1つめのメリットは、シンプルに見込み客の数が格段に増え、それに伴い成約や購入にまで至る新規顧客数も、増えることです。

単純に国ごとの人口で考えると、例えば、日本語ホームページ1本なら最大1億2600万人の目にしか触れない商品が、中国語ホームページを新たに制作すれば、最大13億人以上の目に触れさせることが可能になります。

もちろん、中国の13億人が、みなホームページを自由に閲覧できる環境にあるわけではありませんが、それでもターゲット層が大きく広がりを見せることは明らかです。

うまく海外での展開ができれば、本国のホームページ1本でやっていた頃よりも、サービスや商品の売り上げが何倍にもなるかもしれません。

特に、競合他社が多言語ホームページを制作していないようであれば、どこよりも先駆けて多言語対応のホームページを作ると、海外での商品競争で1歩リードできます。

1つ注意しておきたいのは、”日本で売れない商品やサービスは、海外でも売れにくい”ということです。

「ターゲットが大きく変われば、日本ではウケのよくない商品もヒットするのではないか?」と戦略を立てる人がたまにいらっしゃいますが、そのような形で本当に成功するケースは極めてまれです。

多言語ホームページを制作するなら、日本でも自信のある商品を打ち出すようにしましょう。

【2】商品改良・新商品開発の効率がアップ

先ほど取り上げた多言語ホームページ制作の第1のメリット、「新規顧客数の増加」に付随して起きることが考えられるもう1つのメリットは、商品改良・新商品開発の効率がアップすることです。

顧客数が増加するということは、既存商品の改善ポイントや、新しいニーズを知るためのデータも多く取れるということです。

100万人の反応よりも1000万人の反応、1000万人の反応よりも1億人の反応、そして1億人の反応よりも10億人の反応というように、データの母数が多いほど開発に有益な情報を得られる可能性は高まります

多言語ホームページを使って、自社サービスや商品の売り上げを伸ばし、それによって知り得た改善点やニーズを開発に反映させることで、さらに良い商品が生まれます。

そしてその改良商品・新商品が国内外でヒットすれば、また新たな開発の材料となり、理想的なビジネスモデルの1つを築き上げることができます。

【3】国際的に見た自社の信頼性がアップ

「どのようなホームページを持っているのか?」、これはある1つの会社の信頼性を判断するうえで、かなり大きな基準となります。

”日本国内”で”日本企業”が”日本の取引先”を選ぶ時も、まずはホームページを参考にするはずです。

ホームページのデザインがあまりにも古かったり、きちんとテキストが作られていなかったり、フォントが崩れていたりすれば、「大丈夫かな?」と思ってしまいますよね。

露出起点であるホームページの作りが弱いと、取り扱う商品の魅力を伝える事が、二の次になってしまうと言っても過言ではないのです。

これは海外顧客についても、同じことが言えます。

検索エンジンの自動翻訳の性能が向上しているとはいえ、日本語で作られたサイトを、自動翻訳の機能だけで海外ターゲットが正しく理解することは困難です。

そもそも、「あえて翻訳してまで日本のホームページを見に来るのか?」というのも怪しいところで、きちんと海外のニーズを踏まえ海外のユーザーのために作られた露出起点、つまりはホームページがないと、その国でのサービス・商品の認知度は上がらないでしょう。

多言語でホームページを制作すれば、その国でのサービス・商品の認知度が上がることはもちろん、「コストをかけて自国が読みやすいホームページを、別に作ってくれる企業なのか!」と、他社と比較して好印象を持たれることも多くなります。

ホームページを多言語化するデメリットや注意点

  1. コストがかかる
  2. ネイティブ翻訳が難しい
  3. フォントの使用ルールが違う (無料か有料か分かりにくい)
  4. フォントやデザインが崩れる ……etc

これらは、多言語でホームページを制作するデメリットや、気を付けておかないと後々困ったことになる注意点の一例です。

特筆しておきたいのは、フォントやデザイン崩れについてです。

例えばテキストの場合、日本語の文字数と中国語の文字数が違うことを、まず考慮しなくてはいけません。(基本的に、中国語のテキストは日本語のテキストよりも短くなる傾向があります。)

テキストの分量が異なれば、フォントが崩れてしまったり、元サイトのデザインと合わなくなったりして、バランスに違和感が出てきます。

自国ホームページのテキスト・フォント・デザインを、調整なしで多言語化(そのまま転用)することはほぼ不可能なのです。

ですから、上記で挙げた要素の最適化を細やかに行ってくれるホームページ制作会社を選ばなくては、魅力的な海外向けホームページは完成しません。

ホームページの多言語化を行うなら、どの言語が効果的?

当然のことかもしれませんが、ホームページを多言語化する場合、進出をする国で主に使用されている言語で、制作をするべきです。

今のところ、多数の企業で優先されているのは、中国語英語です。その他の言語は、各ホームページ制作会社が独自性としてアピールしていることが多いので、ぜひ検索してみましょう。

ちなみに各言語は、一応同じ名称であっても、地方によって表現や書き方がまったく異なることがあるので注意が必要です。

<例>
中国語 ⇒ 漢字が「繁体字」と「簡体字」の2種類あるので翻訳時に注意が必要

日本のような狭い国でも、各地に方言があり、通じる言葉と通じない言葉があることと、少し似ています。

メリットとデメリットを理解して、効果的なホームページの多言語化を行おう

以上、多言語でホームページ制作を行うメリットや、デメリット(注意点)についてお伝えしました。

よほど自社商品・サービスのターゲットにならない言語で制作をしない限り、ホームページのグローバル化は、会社の信用度アップ・収益アップに大変効果的であると言えるでしょう。

「日本から海外」の多言語化だけでなく、現状海外に拠点がある日系企業(あるいは日本向けのサービスや商品を展開する企業)も、日本での売り上げアップを狙うなら、ローカルホームページ1本だけでなく、「海外から日本」の多言語化をする価値が十分にあります。

それだけホームページ制作は、IT先進国だけでなく、多くの国において必要不可欠なものになりつつあるということです。

「やりとりが大変スムーズである」など、信頼できる制作会社を選び、自社ホームページの多言語化を検討しましょう。

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