「中国の動画プラットフォームは?」と聞かれて真っ先に思い浮かべるのはどんなアプリでしょうか?2018年NASDAQに上場したBiliBiliや、知名度の高いiQIYI(爱奇艺:アイチーイー)、Tencent Video(腾讯视频)などでしょうか?

米国の調査会社によるランキングでは、2018年3月末時点で最も高収入だった動画プラットフォームはTencent Video(腾讯视频)となり、2位が快手、3位がiQIYI(爱奇艺:アイチーイー)となりました。快手は、2013年にGIF動画共有アプリとしてスタートしたプラットフォームで、徐々にダウンロード数を伸ばし、2017年の時点では、月間アクティブユーザー数が1.5億を突破しました。
Tencent Video(腾讯视频)は百度(バイドゥ)からの検索流入だけでなく、WeChatなどTencentの他のアプリとコラボレーションさせることにより、視聴回数を伸ばし、広告収入を出しています。

また、ダウンロード数だけで見ると、「抖音(ドウイン)」などのミュージックビデオ共有アプリも人気であることが分かります。2016年9月にダウンロード配信が開始され、2018年6月12日の時点で月間アクティブユーザー3億という驚異的な成長を見せています。

以下のように整理することができます。

快手、抖音(ドウイン)、秒拍···若年層をターゲットにしたショートムービー共有プラットフォーム。抖音(ドウイン)はユーザーオリジナルのミュージックビデオがメインとなる。秒拍は最近はやや失速傾向。

Bilibili、iQIYI(爱奇艺:アイチーイー)、Tencent Video(腾讯视频)、优酷···映画、ドラマ、ドキュメンタリー、バラエティー、ニュース、短い動画から長編ムービーまで、ありとあらゆる動画を共有するプラットフォーム。Bilibiliは日本のニコニコ動画に似ており、学生などの若年層ユーザーが多い。

動画による集客をする場合、まずはターゲットの年齢層を見極める必要があります。購買力のある20代から40代がターゲットなら、WeChatとの併用が容易なTencent Video(腾讯视频)がオススメです。中国で店舗を拡げる味千ラーメンもTencent Video(腾讯视频)での集客を行なっています。

参照元:https://chinapass.jp/2018/04/chinese-app-ranking-2018-q1/
参照元:https://baike.baidu.com/item/抖音/20784697?fr=aladdin