2018年3月末で月間アクティブユーザーが10億人を突破したWeChat(微信)は、中国で今、一番利用されているSNSです。公式アカウントやミニプログラムなどの機能もこれまで以上に充実してきており、プラットフォームとしても強化されています。

Weibo(微博)がTwitterのようなマイクロブログだとすると、WeChat(微信)はフェイスブックやLINEのようなチャット型のSNSに分類できます。WeChat(微信)ユーザーは、公式アカウントを自分の「友達」として連絡先に加えることができます。

WeChat(微信)には、フォロワーという概念はないため、フォロワー数によるブランドの人気度をアピールすることはできないものの、各WeChat(微信)ユーザーに対してプッシュ通知を送信する事ができます。

たとえばWeChat(微信)の「連絡先」で「UNIQLO」を検索すると、公式アカウントだけでなく、UNIQLOのミニプログラムやUNIQLOに関する記事、動画がヒットします。動画は、WeChat(微信)と同じテンセントが開発する「腾讯视频(テンセントビデオ)」からの検索結果が表示されます。そのため、WeChat(微信)で公式アカウントを作るなら、腾讯视频(テンセントビデオ)との併用が効果的です。

WeChat(微信)ではミニプログラムが利用でき、独自のECサイト(微店)を開店することも可能です。たとえばUNIQLOの場合、ミニプログラムを利用してECサイト状のインターフェイスで洋服の色やサイズおよび在庫を確認し、購入ボタンを押すとUNIQLOのTmall、タオバオのURLが表示されるシステムになっています。ECサイト(微店)として構築すれば、直接購入も可能となります。

WeChat(微信)では、キャンペーン通知や新製品情報を発信できるだけでなく、WeChat(微信)ミニプログラムを通して商品やサービス情報をユーザーに提供できます。WeChat(微信)を集客に使用するなら、公式アカウント、ミニプログラム、腾讯视频(テンセントビデオ)の3つのコンテンツを充実させましょう。

Weibo(微博)はフォロワーやシェア機能がシンプルなため拡散に有効ですが、見込み客に対しては、ミニプログラムで購入までのナビゲートができるWeChat(微信)の方が効果的です。それぞれの強みを活かして集客すればより効果が期待できることになります。