中国でスマホの中に必ず入っている3つのアプリといえば、WeChat、タオバオ、Alipay(支付宝)です。カテゴリ別に見ると、これらのアプリの人気動向は、ここ数年大きな変化はありません。

Wechatのアクティブユーザー10億人を突破!

ある程度予想ができるかもしれませんが、SNS(社交网站)カテゴリのランキングでは、WeChatが1位、QQが2位、Weibo(微博)が3位となっています。ランキングを発表したのは中国の調査会社である猟豹全球智庫です。
ランキングは「アクティブ利用率(1週間にどれだけの人が利用しているか)」「起動回数(1人のユーザーが1週間に何回開くか)」のデータを元に行われたものです。
WeChatの場合、アクティブ利用率は82%、起動回数は385回で、約82%の中国人が1日に55回起動するアプリということになります。基本的な睡眠時間を8時間として、1日16時間起きていると考えると、1時間あたり3.4回WeChatを見ている事になります。
WeChatに関しては、2018年3月末までに月間アクティブユーザーが10億人を突破し、その数は10.4億人となりました。中国の総人口は13.9億人。驚異的な普及率であるにも関わらず2017年からの増加率は10.9%で、今もまだ増え続けている状況です。

拼多多(ピンドードー)の登場

ECアプリでは、タオバオが1位であることは予想できますが、共同購入の拼多多(ピンドードー)が京東(ジンドン)を抜いて2位となりました。拼多多(ピンドードー)は2015年9月にスタートした比較的新しいサービスであることを考えると、著しく成長した事が分かります。
動画アプリでは、Tencent Video(腾讯视频)や、iQIYI(爱奇艺:アイチーイー)などが引き続き人気を保っています。

2018年、WeChatのユーザー増加は今後もまだ続くのか、共同購入アプリ「拼多多(ピンドードー)」はECアプリの2位をキープできるのか、この2点が見どころとなります。