中国インターネット情報センター(CNNIC)が「中国インターネット開発に関する統計報告書」を公開しています。
報告書では、2017年6月現在、中国のインターネットユーザーは7億5千万人に達し、インターネットの普及率は54.3%で、世界平均を4.6ポイント上回っています。

モバイルインターネットユーザーの増加

2017年6月現在、中国のモバイルインターネットユーザーは7億5.361万人で、2016年末から2,830万人増加しました。インターネットを利用しているモバイルインターネットユーザーの割合は、2016年末の95.1%から96.3%に増加し、今もその割合は増加を続けています。
また、モバイルインターネットユーザーの殆どが、WeChat、QQ、Weiboの3種類のインスタントメッセンジャーアプリを使用し、2016年の調査ではインターネットユーザーの79.6%が“WeChat”、60.0%が“QQ”、24.1%が“Taobao”、15.3%が“Mobile Baidu”、14.4%が“Alipay”を使用しています。

地域別インターネットユーザー数と普及率

2016年12月現在、中国本土直轄の31の省·自治区·および地方自治体のインターネットユーザー数は2,600万人を超え、そのうちインターネットユーザーの成長率が最も高い地域は江西省と安徽省で、それぞれ15.7%と13.6%の成長率を示しています。
各地域におけるインターネット開発の水準は、経済発展のペースと高い相関があり、普及率の高い地域は主に東中国に集中し、普及率の低い地域は主に南西中国に集中しています。

インターネットユーザーの年齢構成

中国のインターネットユーザーは、2016年12月現在10~39歳のグループがインターネットの全ユーザーの73.7%を占めています。
そのうち、20~29歳のインターネットユーザーが30.3%と最も高く、10~19歳は20.2%、30~39歳は23.2%で、2015年末からわずかに減少しました。

インターネットユーザーの収入別構成

インターネットユーザーの所得構造の面では、月間収入が中間レベルの層が高い割合を占め、2016年12月現在、月収が2,001~3,000元及び3,001~5,000元のグループがそれぞれ17.7%および23.2%。2016年は低所得層が増加傾向をみせており、月収1,000元未満のグループが2015年末から1.2ポイント増加しました。

webでの各種展開に際しては、こうした実際のインターネットの利用状況を踏まえ、的確な計画をもって臨むことが肝要であるといえます。