フォントのライセンスとは?

フォントの用途は実に多様で、フォントの使用許諾は印刷物として配布される広告物まではどのメーカーのフォントもほぼ問題なく使用できる一方、デジタルサイネージによる広告配信や商品そのものへのフォント利用は、ライセンスにより制限される可能性があります。

中国語のフォント利用には要注意!

最近の中国では「フォントの著作権問題」が、業界を賑わしています。
ECサイトを運営している人のもとに「北京北大方正電子有限公司」から「わが社のフォントを無断使用しているので、速やかにライセンス料を支払うように!支払わなければ提訴する」という内容の通知が届くケースが続出しているようです。

北京北大方正電子有限公司とは?

「北京北大方正電子有限公司」は、北京大学の研究成果を産業化する目的で、北京大学が100%出資して設立された企業です。
中国国家認証の標準書体を制作·販売し、中国のほとんどの新聞社·出版社·テレビ局·政府関係機関が北京北大方正電子有限公司のフォントを利用しており、Microsoft社のWindowsやApple社のMac OSにも標準搭載されています。
現在、中国語の印刷製版(DTP)システムにおいては世界でも80%のシェアを占める巨大な中国語フォントベンダーです。
最近になって北京北大方正電子有限公司は、EC業者を狙い打ちにするかのように、フォントの無断使用に厳しい態度を出してきているのです。
北京北大方正電子有限公司は「フォントのデザインを最終成果物で商用利用する場合はライセンスの取得が必要である」という見解を打ち出しています。

ライセンス違反を回避するには

現在使用しているフォントのライセンス規定がどうなっているのかを確認することが重要で、自社オフィシャルサイトやECサイトのロゴやバナーをデザインする過程でライセンスの取得が必要なフォントを無断で利用してしまっていないか確認が必要です。
また、商用利用可能なフリーフォントもあるので、それらを利用することもライセンス違反を回避する一つの方法と言えるでしょう。HL作成のHPも基本的には前述のフリーフォントを使用しております。