マーケティングにおけるWeChatとWeiboの使い分け

中国SNSのうち特に利用率が高いのが、WeChat(微信)とWeibo(微博·ウェイボー)で、中国マーケティングには欠かせない存在となっています。

WeChat(微信)とは?

中国IT企業·テンセントが運営するSNSで、中国国内においては圧倒的なシェアを誇ります。LINEやメッセンジャーのようにチャットツールとしての基本機能を持ち、個人ユーザー同士の交流のみならず、最近では企業PRなどにもよく利用されています。2015年2月時点の登録ユーザー数は11億2,000万人(それ以降は公表なし)。

Weibo(微博·ウェイボー)とは?

Weiboは、SINA(新浪·シナ)という中国企業が運営するSNSで「ミニブログサイト」とも呼ばれているSNSです。

基本機能は「Twitter」に似ており、個人が多数へ向けて情報発信する用途で使用されています。2016年8月のデータでは、個人アカウントの登録数は約5.6億以上。

WeChat(微信)·Weibo(微博)の違いと使い分け

2つのSNSの大きな違いは「Twitter」と「LINE」の違いに酷似しており、自分がメインとなり情報発信をし情報をシェアし合うことで交流するのか、チャット会話を通じて直接、情報交換やコミュニケーションをとるかの違いがあります。

WeChat(微信)は、既に認知されているサービスの告知やファン集めに向いています。LINEと同様に、ユーザーと直接チャット画面を通じてコミュニケーションできるため、一人一人に親密なメッセージを発信することができます。

Weibo(微博)は、中国におけるマーケティング活動を行う場合「情報発信の基地」としての利用価値があり、不特定多数のユーザーに自社の公式情報を発信することが可能です。情報の拡散にも向いていることから、自社のブランドイメージ強化に向いているといえます。 公式アカウントに登録すると「微博Feed広告」や「微博イベントツール」が利用でき、フォロワーだけでなく広いユーザーへ必要な情報を届けることができます。

2つのSNSそれぞれの特性を活かし、使い分けることで、中国マーケティングの効果をより高めることが可能となるのです。