中国のインターネット3強は「BAT」と呼ばれ、中国のほぼ全てのwebサービスはBaidu(百度)、アリババ(阿里巴巴)、テンセント(騰訊)の3つに集約する事ができます。

毎日100億回もの検索があるBaidu(百度)に対しては、SEO対策の運用が効果的です。
Google、Yahoo! Japanと基本的には近しい評価方法を導入していますが、百度の方がSEO対策の効果がダイレクトに反映されやすいという傾向があります。

BtoCのTmallやタオバオ、BtoBの1688.com(アリババ)など複数の巨大ECサイトを展開しているのがアリババ(阿里巴巴)です。
直接的なweb広告として利用するものではありませんが、1688.com(アリババ)店舗を間接的なweb広告として利用する企業なども少なくありません。

テンセント(騰訊)およびSina(新浪)は、それぞれ主力SNSのWeChat(微信)およびWeibo(微博)のネット広告サービスを強化しており、専用プラットフォームも提供しています。以下はその例です。

·腾讯汇赢(テンセント·ホイイン)
インターネットユーザーの実に98%をビッグデータで管理しており、効果的にブランドの露出率を高められる広告プラットフォームです。
マーケティングの自動化などを図っており、広告費のやり取りがしやすいプラットフォームを提供しています。

·新浪粉丝通(Sinaフェンスートン)
Weibo(微博)ユーザーを対象としたビッグデータを利用したマーケティング。
約4億の月間アクティブユーザーと4,800万にも上る消費ユーザーにアプローチします。
地域や年齢、嗜好などに最適化した広告を展開できるのが特徴です。

·微信广告(WeChat広告)
WeChat(微信)のモーメンツや公式アカウントを利用し、ビッグデータ解析を行った上で、20代から40代の消費レベルが高い年齢層に広告できます。

·广点通(グワンディエントン)
广点通は、2013年からテンセント専門のウェブマーケティングサービスを展開しています。
WeChatユーザーのみならず、テンセントのもうひとつの大型SNSであるQQユーザーへも告知可能な互換型広告サービスです。

中国のweb広告で、特に対策を行なうべきであるのがBaidu(百度)とテンセント(騰訊)。
これらの広告プラットフォームを包括的に対策することで、より確実な広告効果を狙うことが可能となります。