中国のライブコマースが今熱い!

ライブコマースとは、著名人やインフルエンサー、そして一般ユーザーまでスマートフォンでライブストリーミングを行い、その配信を通して物を売るECの事です。
現在、中国におけるライブコマースは過熱気味で、商品が驚くほど売れています。
2016年には、ECサイト「淘宝網(タオバオ)」も、ライブコマースプラットフォームの「淘宝直播」をスタートしましたし、2時間で約3億円の商品を売り上げた配信者が登場したという事例もあります。

ライブコマース人気の背景

中国人は、お喋りが好きでリアルタイムコミュニケーションを好む「国民性」があり、編集された録画動画と違い、発信している情報に対して嘘がつきづらい生のライブ動画配信に対して信頼感を持ちやすい傾向があります。
また、中国では支付宝(Alipay)や微信(WeChat pay)など、すでに現金なしで決済できる仕組みが広く普及しているため、リアルタイムでの購入および即時決済が可能である事も、中国人の現状とマッチしているのでしょう。

ライブコマースが持つ3つの特徴

ライブ配信は、撮影も一発勝負なので商品を取り繕えないため、商品の良し悪しが 伝わりやすくなり、ユーザーは実際に手に取るのと大差なく商品の実像を捉える事ができます。
また従来のテレビショッピングは、一方通行で商品紹介がなされたのに対し、ライブコマースではリアルタイムにチャットで質問したり、感想を伝える事が可能です。
出演者のキャラクターによる独自の話し方や、商品紹介の仕方にも個性が出るので、見ているだけで面白いというのもライブコマースの特徴です。

ライブコマースにおける「網紅(ワンホン)」の役割

網紅(ワンホン)とは、特にインターネットやSNSで人気の高いネット有名人の事を指し、ライブコマースは彼らの代表的な活躍の場のひとつです。専門的な知識を持ち、様々な商品やサービスに対して評論したり、元モデルの女性が動画でファッションアイテムやコーディネートを紹介すると、通販サイトや実店舗でその商品が飛ぶように売れるといった現象が日常的に起きています。
今、中国で「ライブコマース」は新たなビジネスモデルとして注目されています。